特別支援教育の知識を活かした子育ての経験を通して、
みんながHAPPYになれる社会作りを目指す特別支援教育士まこママ先生です♪
さて忙しい夕食準備時。
ママ!おかし食べたい〜
今準備してるから、もうちょっと待ってて
えーいや!お腹空いた。
もう…ご飯食べられる?
うん!
じゃ一個だけね。
数分後…
まだおかし食べたい
さっき約束したじゃない!
えぇーいや、食べたい!!!
ママ
だめ、さっき約束したもん!
いやー食べたい!食べたい!!食べたい!!!
もう、それならご飯ちゃんと全部食べるんだよ。約束だよ!
そしてお菓子2個目を食べさせ、なんとか夕食準備を終えて食事を始めると…
お腹いっぱい…たべれない…
全部食べる約束だったでしょ!!
以下地獄絵図😭
思い当たることありませんか?
我が家も似たようなことがよくあります。
それに対応するため、私は
『約束するときは契約書を作る』を実践しています。
子育てに似つかわしくない『契約書』
なぜ必要?どう作る?これについて、説明していきます。是非最後までご覧ください!
目次
そもそも約束とは?
約束…
当事者の間で取り決めること。「約束を交わす」「結婚の約束を破る」「子供に約束したことを忘れる」
デジタル大辞林より
だそうです。
ここで大切なのが、『当事者間』というひとこと。
つまり、
一方的に押し付けたことは『約束ではない!』ということです。
冒頭の親子のやり取りを思い出してみてください。
・お菓子は1つだよ
・お菓子を食べるなら夕食は全部食べるんだよ
この2つの約束、子どもは納得していたでしょうか?
確かに『うん』という返事はありました。
でも、納得してたか?と問われたら、
一応返事はしたよ
のレベルではないでしょうか?
親子でお互いが納得して約束を結ぶこと、これが必要ではないかと思います。
では実際どうしたら良いでしょう?
子どもとの契約書の作り方
①約束は話すより書く
世の中には借用書、誓約書、など当事者間で決めた事や事実について、書面に残すものがあります。
なぜこれらは必要なのでしょう?
それは
『このように約束しましたよ』と合意したことを証明し、後でそれらが無効になることを避けるため
です。
ちなみにまこママは法律の専門家ではないので、正確にはちょっと違うかも(^_^;)
『そんなお金かりてないよ』
『そんな約束してないよ』
こう言われた時、書面がなければ、相手が嘘を言ったことが証明できず、泣き寝入りです。
でも、書面があれば『約束をしたこと』が証明され、言い逃れができません。
子どもとの約束にも『契約書』という書面が必要なのは、
子どもに約束を反古にする、という逃げ道を与えないようにするために必要なのです。
②契約書は子どもの認知の段階をとらえて書く
『契約書』というと、
本契約において、乙は…
みたいなイメージでしょうが、当然これとは異なります。
お互いの合意がってこその契約です。
対峙する子どもが
・イラストなら分かる
・写真だとわかる
・タイマーがあるとわかる
・ひらがなだと分かる
・カタカナがあっても分かる
どこにいるか?考えて、契約書は作りましょう。
この時大切なのは、
子どもと話しながら決め、これでいいのね?と確認して書くこと
です。
これをすれば、当事者間で取り決めた正しい【約束】になります。

③約束が守られなかったら、叱るよりも新しい提案をだす
①で、子どもに逃げ道を作らない
と述べました。でもこれは、
絶対に約束を守らせるため!
ではありません。
あくまで、
約束をしたこと自体を反古にさせないためです。
大人だって約束を守れないことはあります。子ども尚更です。
冒頭の例で言えば、
男の子は
- 本当に夕食は全部食べるつもりでおかしをもらったのかもしれない
- 自分で思っていたより、お菓子がお腹にたまってしまったのかもしれない
ですよね。
特に『満腹度』のような生理的なものは努力や根性で乗り越えられるものではありませんよね。
問題は
約束が守れなくなってしまった時にどうするか?
で、これはこれから変化の多い社会を生きるためには本当に必要な力だと思います。
約束したこと自体が反故にされていなければ、
『あと、一口だけは食べよう』
『じゃぁ明日は、お菓子やめておこう』→で、また契約書
と提案ができます。
④約束が守れたら大いに褒める、認める
ちょっと話はズレるのですが
ハネムーンでスペインを訪れた際、店に行く前に
『開店時間11時なので、11:30には開いていると思う』
といった旨の話がよくありました。
『最悪お客さんが少ないから、店開けてないかも…』
みたいなことも。
日本ではあまり考えられないのですが、スペインのお店ではよくあることで、公共交通機関の時刻が正確であることも少ないとのこと。
スペインはその瞬間の感情を、大切にしているのよ💛
が、そのガイドさんの説明でした。
個人的に、各々の欲に正直に生きる国民性は結構好みですが、
日本方式が正しいのか、スペイン式が正しいのか、それは色々な考え方があるでしょう。
でも知っていてほしいのは、
日本はスペインよりも
「約束事を守るべきという意識が高い国で」あり、約束を守ることは当然のことである、というのが根付いた国である
ということです。
だから、約束を守っても、褒められることなく、当然よね…で終わってしまいやすい。
でも、子どもにとって
『2つほしいおかしを約束したから1つで我慢した』
『まだ遊びたかったけど、我慢して家に帰った』
などというのはとっても難しいことだと思うんです。
だから、大人からしたら大した約束でなかったとしても、契約書を作って、
『この約束守れたねー✨✨』
って、褒めてあげてください。

契約書があったら、子ども自身が
(この約束)できたよー
と周りの人にも報告できます。
⑤契約書の作成率は、5%で合格・10%で花丸・15%で神✨✨
①〜④で約束事を丁寧にすることや、その手順を説明してきました。
が、実はここが一番言いたかったのですが、
教員であれば、常にできることを目標にすることは悪くないと思いますが、
親は1割ぐらいできれば花丸ということです。
発達理論上、上記のことに挑戦することはとても価値があることだと思うし、そう思うからこそ、この記事を書いています。
でも、子育てにおいて、これがすぐできるほど、いつも状況が整っているわけではありませんよね?
できない9回よりも、できた1回を見つめてください。
10回に1回やることが定着したら、必ず次の10回はもっとやりやすくなります。
※ちなみに忙しい子育て期にどうしたら挑戦しようと思えるのか?それについてはまた後日記事にするつもりです。
頑張ったことを、きちんと評価してもらえるように、取り組めたらいいですね。
褒められると嬉しいのは大人も一緒です✨✨身近な人に『いつもありがとう』つて伝えてあげてください。
そしたら、ご自分にも褒め言葉が戻ってきますよ◎
ではまた次回をお楽しみに♪
明日もみんなでHAPPY💛
叱咤激励いただけたら嬉しいです。