特別支援教育の知識を活かした子育ての経験を通して、 みんながHAPPYになれる社会作りを目指す特別支援教育士まこママ先生です♪
さて先日こんな投稿をしました↓
親も先生も意外とできない「子どもの誉め方」~約束は「〇〇しない!」から「〇〇しよう!」にする理由~
今回はその実践編をお伝えします。
小3Fくんの例
掃除機大好き!
掃除機が大好きというか、気になりすぎて授業中も飛び出してしまう小3男児Fくん
掃除機を勝手に引っ張り出してきて使ったり、
掃除機を片づけられた時には、片づけた先生を叩いたり、怒りからなのか言葉にならないような声を張り上げたりしていました。
前の担任の先生はとっても優しい人♡で、
F君に「掃除機は使ったらダメだよ」と言って粘り強く指導続けていました。
でもF君、全く変化なし。その指導は約2年続きました。
2年経ってF君の担当者が私に変わり、方針を考え直すことになりました。
掃除機って使ったら駄目なもの?
F君は掃除機があると気になってしまい、いろんなことに手がつかなくなるので、
掃除機を見えないところに隠したり、掃除機を使っている場所があるとわざわざ遠回りをしたりしていました。
しかし、改めて考えたのが 「そもそも、掃除機って使ったらダメなものなの?」
という点でした。
使ったら駄目なんじゃなくて、使い方の問題ではないか。
ということで、約束を 「掃除機を使ったらダメ」から 「掃除機はこんな風に使おうね」 と約束を変えることにしました。
おそうじ名人になろう
先の投稿では「〇〇しない」ではなく、「〇〇しよう」と約束をする
と言っていましたが、さすがに無理(-_-;)
大事なのは
「これは×(バツ)だけど、これは〇(まる)」
と どうすればいいのか?ということを伝えることだと思います。
今までのF君の掃除機の使い方は
・掃除機をひっくり返す
・掃除機をひっぱりまわす
・机の上にのせる
・時構わず出してくる
というものでした。
なので、
・掃除機の青の部分を上にする(本体を上にする)
・持ち手をもって移動する
・タイマーで設定された時間にする

※バツはあるのですが、じゃぁどうすればいいの?を〇で伝えています。
約束を変えてからのF君
これを見せてから、改めて約束した後、F君専用のの掃除機も準備すると、休み時間に存分に掃除機を使い込み始めました。
最初は間違った使い方をすることもありましたが、その時はあまり指摘せず、
正しい使い方をしたときに「すごい!ちゃんと青いところが上になってる!」などとほめるようにしました。
すると3ヶ月後、掃除機へのこだわりはなくなりました。
ダメと言われると、やりたくなるのが人間の性なのです。
F君の場合はまさにこれで、使えればそれでおしまいだったようで、
正しい使い方を伝え、ダメを減らすことでこだわりもなくなったのかなぁと思います。
誉められるとやっぱりうれしい!
以前は掃除機を触ろうものなら「駄目って言ったでしょーーー」と怒られていましたが、 この約束に従って使用することで、
「ありがとう。部屋きれいになって助かるよ♡」
って、F君のことを誉めてあげられました。 実際掃除がそんなに得意じゃない私は本当に助かったし。
誉めてくれた人を無下にはしません。
違う場面でも、F君がこちらの言うことに耳を傾けてくれる事が増え、コミュニケーションが円滑になったのも加えてお伝えしておきます。
というわけで今回はここまで!
明日もみんなでHAPPY💛
叱咤激励いただけたら嬉しいです。