まこママの独り言

現代のピクトグラム?Drops 〜言って聞かせるから見て分かるへ〜


特別支援教育の知識を活かした子育ての経験を通して、 みんながHAPPYになれる社会作りを目指す特別支援教育士まこママ先生です♪

前回まで子どもとする約束を「〇〇しよう」にすることについてお伝えしてきました。

ですが、ここでちょっと疑問。それは

まだ言葉の発達が未熟な子どもと「〇〇しよう」という約束をしても、伝わらないんじゃ??

という点です。

確かに、特別支援学校に通うお子さんの中にはいろんな発達検査をすると、

言葉の発達が「0歳10か月程度」なんて出ることもよくあります。

発達検査はその人の能力等を全て明らかにできるものではありません。検査時のコンディションによって結果が大きく変わることもあります。あくまで目安としてとらえてください。

そんな子どもたちにどうやってこちら側の意図や指示を伝えているかというと…

これが今回のテーマです。

海外旅行に行ったとき

私は新婚旅行はスペインでした。

が、スペイン語は全くできません。英語もあんまり得意じゃない…

でもトイレとか手洗い場の場所、写真撮影禁止の場所はその都度言われなくてもわかりました。

それは こんな表示があったからです。 

スペインのトイレhttp://oy3824.hatenadiary.jp/entry/62366370

そう、言葉が分からなくてもイラストで理解ができることが世の中結構あります。

身近な例~ピクトグラム

最近オリンピック&パラリンピックの話題でピクトグラムについての報道も多いですね。

東京オリンピック2020

東京2020オリンピックスポーツピクトグラムの発表について

言語の違う人にもできるだけ伝わるように…そんな願いを込めて作られたピクトグラム素敵です。

ただ、もちろんですが、オリパラ用に作られるピクトグラムはいわゆる「名詞」が多いです。 競技名とか場所の名前とか。

発達に凸凹が大きい又は、発達がゆっくりなお子さんたちの中には 名前だけでなく,

体の様子や感情などを表す言葉(形容詞)、動きを表す言葉(動詞)の獲得が難しい子がいます。 では、その子たちにどう伝えるか? それを考えてくださった方がいます。

ドロップレット・プロジェクトによるシンボル「Drops」

「ドロップス」= 視覚支援シンボル集 ドロップス (Drops: The Dynamic and Resizable Open Picture Symbols) は、私たちドロップレット・プロジェクトが開発、デザインしたシンボル集です。ドロップスってなに?

このシンボルは本当にすごい。元々養護学校(知的障害のあるお子さんが通う学校)の先生方が開発されたそうです。

出産前、私自身も仕事で活用させていただきました!

養護学校に通うお子さんたちを想定して作られたマークですが、

我が家では今のところ発達の遅れが指摘されていない長男にも2歳になる少し前くらいから、予定を伝えるのに使っていました。

言葉だけで伝えるって結構難しい

よく
「今からママ、車でお出かけして、お買い物して、おばあちゃんのお世話してから帰ってくるね」
みたいに予定を子どもに伝えている現場を見かけます。

でも2歳の子に上記の話をして、理解はできるでしょうか?

ちょっと難しい言葉でいうと、一般に4~5歳前後(言葉の発展期)で 助詞や目的語、受動態などを使えるようになるとされています(発達検査LCスケールより)

つまり先の例でいうなら、ママ・車・お買いもの・おばあちゃん等の単語はわかっているけど、頭の中で処理している間に
「ママが車買いに行くから、おばあちゃんがお世話するよ」

って受け取り、当然ながら思っていた予定とは違うのでパニック!ということも起きえます。

後から振り返ればコントみたいで面白いのですが、その瞬間は大変!

更に自分が思っていたことと違うのを、伝えようにも伝えられるほど言葉が使いこなせない(;^ω^)

なので泣きわめくとか、下手したら手や足が出るみたいな表出をしてしまい、

親はその行動に注目してしまうので、

内容を取り違えていることにすら気づいていないということもあるのです。

ちなみにこの伝聞の特徴を面白く表現してくれているのがこの絵本。

みやにしたつや(著/文 | イラスト)
発行:鈴木出版

「やきいもとおにぎり」

いやぁ、これ最高ですよ。読んでみてください!

って話が逸れた(^_^;)

つまり、この話の肝は
発達障害の診断がある子はもちろん、言語の認知面がまだ成熟していない子どもにとって、話を聞いて理解するというのは、大人が感じている以上に難しいということなのです。

ではどうしたらよいか?ここで使えるのが

見てわかる形で伝える

特別支援学校の教員は、もはや標準装備のDropsのシンボルマーク。

先にも書きましたが、家庭でも使えます。

歯医者さんの予定をDropsで伝える

例えば、当時2歳の長男に歯医者での流れを理解できるように、手順を見える化したのが下の写真です。

文字もありますが、文字がなくてもなんとな〜く、わかるでしょ?これを1から作るのは大変。

が、冒頭に紹介したDropsを活用すると、これがわずか5分で作れます。

手順や予定がわかれば、不安も少しやわらぎ、大人の言うことに耳を傾ける余裕も出てきます。

ちなみにこの手順表は行った先の歯医者さんからも「これいいわぁー」と言われました♡当然ながら、長男も2歳半前にも関わらず、歯医者でのフッ素塗布クリア◎

このDropsを使っている親御さんは私の周りにはほとんどいません。もったいないです!いわゆる発達に遅れがあったり凸凹が大きいお子さんにとってだけ有効ではありません。みんなにとってわかりやすいです。

先に紹介したピクトグラム、これは前回の東京オリンピックのために海外から来た方にもわかりやすいように…と考案されましたが、今では日本人にとっても当たり前に使われるものになりました。

配慮の必要な子・人にとってわかりやすいものは、すべての人にとってわかりやすいことが多いのです。

これをもっと具体的に伝えていきたいなぁ。とまた決意を新たにしつつ、今回はここまで。

また次回、みんながHappyになれるためのヒントを伝えられますように。

明日もみんなでHAPPY💛
叱咤激励いただけたら嬉しいです。